上村松園 「 虹を見る 」 彩美版
■虹を見る 葉茶屋を営んでいた生家の店先で、来客の姿を物陰から そっと写して楽しんでいた幼少時代。 来客にその姿を見られ、そんなに好きならと版画や粉本を プレゼントされて育った少女は、人の勧めによって 鈴木松年の門下生となり、本格的な画の修行を始めた。 人物画と言えば浮世絵、その領域から出て、人格を描いた 松園芸術は深化を続けた。 然し、原点は女性の日常生活にあるのは当然、この『虹を 見る』も、穏やかに優雅に流れる空気の中で女性らしい 感性の中で捉えた世界であろうか。 現実臭を抜き、洗練された美をしかもリアリティある世界を 表出して好作であろう。 日本画家 上村淳之 付属解説書より抜粋 【 彩美版とは? 】 画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された 新時代の画期的な技法による複製画です。 最新のデジタル画像処理技術と高精度プリントにより、 原本の持つ微妙なニュアンスや作家の筆遣いといった 絵の鼓動までもが表現されております。 『彩美版』は共同印刷の登録商標です。 ■上村松園 明治 8 京都市に生まれる 明治20 京都府画学校に入学 鈴木松年に師事する 明治23 第三回内国勧業博覧会に『四季美人図』を出品 英国コンノート殿下の買上となる 明治26 幸野楳嶺門に移る 明治28 竹内栖鳳に師事 明治33 第9回日本絵画協会・日本美術院連合共進会に 『花ざかり』出品 銀牌を受け受け画壇での地位を固める 明治35 長男信太朗生まれる 後の松篁 大正 5 第10回文展に『月蝕の宵』を出品 文展永久無鑑査となる 昭和 9 第1回帝展に『母子』を出品 帝展参与となる 昭和11 新文展の招待展に『序の舞』を出品 昭和15 『御ひな之図』制作 昭和16 第4回新文展に『夕暮』を出品 帝展芸術院会員となる 昭和23 女性初の文化勲章を受章 昭和24 逝去:享年74 平成22 秋、東京と京都で過去最大級の松園回顧展開催 作家名 上村松園 題 名 虹を見る 限 定 300部 版 式 彩美版 用 紙 特製絹本 画面の寸法 天地32.5×左右65.5cm 額縁の外寸法 天地49.5×左右82.0cm 額縁の仕様 木製和額 裏面に壁吊り用金具・ひも付き 額縁の窓 アクリル 付属品 差し箱 重 量 約3.4kg 監修・解説 上村淳之 原画所蔵 京都国立近代美術館 制作発行 共同印刷株式会社 美術商品部 ●こちらの作品はお届けまでに3〜7日間ほどお時間をいただきます