速水御舟 「 瓶梅図 」 彩美版 シルクスクリーン 手刷り パール 銀 本金 一部使用
ー大観、青邨がみとめた夭折の天才、晩年の傑作ー ■瓶梅図 へいばいず 「瓶梅図」は渡欧後の昭和7年の作で、八重の紅梅と 一重の白梅を生けた古伊万里の赤絵壺を描いた 静物画である。 上方へと伸びる紅梅を左に配し、中央の紅梅と白梅を 入れ替え、右に白梅を置く。 前面にある褐色の太い古枝を、たらし込みの技法で 描き、その先に上へと伸びる若枝を鮮やかな緑色で 描く。 枝の広がりを壺の口で収束させ、壺と同系色の朱色の 敷物に載せることで、絵全体の色調と重心を安定させて いる。 花や枝の濃淡、複雑に絡み合う枝が空間を拡げ、 ヴォリューム感を創出している。 壺の口を手前に覗かせ、肩は左前に迫り出し、口と肩を 同心円に描くのではなく、胴の牡丹は横からの視点、 壺は上から少し見下ろす視点で陶工の素朴な筆遣いで 描く。 陰影による単なる写実表現ではない、よりリアルな 日本画の新たな創造を目指して、御舟が創意工夫を していることが分かる。 「瓶梅図」は古伊万里の赤絵壺に生けられた生命力 溢れる紅白梅を、隙のない構図と神経を張り詰めた 見事な筆致で梅の香が匂うが如く描く。 神品と呼ぶに相応しい気品漂う静物画の傑作である。 石井幸彦氏による解説より 【 彩美版とは? 】 画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された、 新時代の画期的な技法による複製画です。 最新のデジタル画像処理技術と高精度プリントにより、 原本の持つ微妙なニュアンスや作家の筆遣いといった 絵の鼓動までもが表現されております。 『彩美版』は共同印刷の登録商標です。 ■速水御舟 はやみぎょしゅう 1894 東京浅草に生まれる 1908 松本楓湖の安雅堂画塾に入門 1911 紅児会入会 1914 再興第1回院展に出品 院友推挙 赤曜会結成 1917 再興第6回院展に出品 横山大観らの激賞を受け同人推挙 1925 「炎舞」(重要文化財)を制作し第1回個展に出品 1929 「名樹散椿」(再興第16回院展・重要文化財)制作 1930 イタリア政府主催ローマ日本美術展の美術使節として渡欧 イタリア政府よりオクイシュー・クーロンヌ勲章受章 1932 「瓶梅図」制作 1935 逝去 作家名 速水御舟 題 名 瓶梅図 技 法 彩美版・シルクスクリーン手刷り パール・銀・本金一部使用 用 紙 版画用紙 限 定 200部 (商品画像の限定部数番号は見本です) 画面の寸法 天地53.0×左右43.6cm 額縁の外寸法 天地75.0×左右65.6×厚み3.1cm 額縁の仕様 金泥仕上げ木製特製額(国産ハンドメイド) 正絹草木織マット(鴛鴦花喰鳥唐草文緞子) 額縁の窓 アクリル 重 量 約3.9kg 証 明 著作権者承認印の承認印・限定番号が 入れられた奥付シールが貼られます。 ※画像の番号はサンプルです 監 修 速水夏彦 原画所蔵 プライベートコレクション 制作発行 共同印刷株式会社