平山郁夫 「 月華厳島 」 彩美版 シルクスクリーン 手刷り 一部本泥使用
■月華厳島 平山郁夫が描く世界遺産、厳島神社。 月光に浮かぶ幻想的な神宿る社。 宮島口の港から瀬戸内海の穏やかな海を渡ると、 遥か彼方に小さく見えていた赤い鳥居が次第に大きさを増し やがてその全容が聳え立つように迫ってくるー あの光景ほど、心を震わせるものはない。 平山郁夫画伯は広島県、瀬戸内海の生口島で生まれ、 自然豊かなこの島で海を見ながら育ちました。 この生まれ故郷の生口島にある生口神社と厳島神社は 深い関係があるといわれ、美しい瀬戸内海の風景の中で 過ごした幼い頃の記憶が、後の創作活動にも息づいて います。 厳島神社は海と陸の堺に建てられているため、潮が満ちると あたかも海に浮かんでいるようになります。 本作品は正に月夜に潮が満ちて静寂に包まれた聖域が 描かれています。 全体は群青の色彩にまとめられていますが、その青は 深いものから浅いものまで、大変貴重な岩絵具を使って この神秘の青い世界を描きました。 まさしく平山郁夫画伯お真骨頂である群青の美しい世界が いかんなく描かれています。 【彩美版とは?】 ー「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標ですー 画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された 新時代の画期的な技法による複製画です。 彩美版の特徴である最新デジタル加工処理技術と高精度 プリント、さらには一枚一枚職人の手刷りによる シルクスクリーンを施し、豊かな色彩や作家の筆遣い、 原画の持つ絵の鼓動までをも表現いたしました。 ■平山郁夫 1930年 広島県瀬戸田町(現・尾道市)生まれ 1952年 東京美術学校日本画科卒業 美術学校卒業と同時に東京芸術大学に奉職 1953年 再興第38回院展にて「家路」が初入選 1964年 日本美術院同人に推挙される 1976年 日本芸術大賞受賞 1987年 再興第63回院展で内閣総理大臣賞受賞 1988年 ユネスコ親善大使に任命される 1989年 東京藝術大学長となる 1991年 フランス政府よりコマンドール勲章を授与 1993年「月華厳島」を制作 文化功労者として顕彰される 1996年 日本美術院理事長に就任 レジオン・ドヌール勲章を授与される 1997年 広島に『平山郁夫美術館』開館 1998年 文化勲章受章 1999年 日本人で初めてジェームス・スミソン賞受賞 2000年 奈良・薬師寺『大唐西域壁画』完成 2001年 東京藝術大学長に再任 2004年 山梨に『平山郁夫シルクロード美術館』開館 2009年 永眠(享年79歳) ほかに、ユネスコ親善大使・世界遺産担当・特別顧問 東京国立博物館特任館長・文化財赤十字活動を提唱する 文化財保護芸術研究助成財団の理事長などをつとめた。 作家名 平山郁夫 題 名 月華厳島 技 法 彩美版シルクスクリーン手刷り・一部本泥使用 限定部数 300部 画面の寸法 天地:34.1×左右:72.7cm 額縁の外寸法 天地:54.5×左右:72.7cm 額縁の仕様 特製木製額縁金泥仕上げ 裏面に壁吊り用金具・ひも 重量:約6.3kg 窓:アクリル 装 丁 クロス張りタトウ箱入り 監 修 平山美知子 (公益財団法人平山郁夫シルクロード美術館館長) 証 明 承認印・限定番号入り証紙を額縁裏面に貼付け 発 行 TOMOWEL/共同印刷株式会社