荻須高徳 「 マレの日曜日 」 リトグラフ 石版画【新古品】
オリジナルリトグラフ集「フラヌリー・ア・パリ」より ■マレ地区の日曜日 UN DIMANCHE DANS LE MARAIS 永遠のパリ 記憶を掘り下げると、パリに関して最初に浮かぶ イメージは、昼も夜もにぎわうモンパルナス地区の イメージです。 若い画家としての私の人生は単純で、 絵を描くことだけに専念していました。 私はモチーフ以外に絵を描くことができませんでしたし、 その主題についてできるだけ多くのスケッチを描き 続けました。 パリの空気の清らかさ、日本とは異なる透明感に 衝撃を受けました。 私の周囲のすべてが私を驚かせ、衝撃を与えました。 ランドリーのライトブルー、肉屋の赤、印刷所の ダークグリーン、そしてコンコルド広場の日の出など、 店のカラフルなファサードも、珍しいものでした。 馬車がひづめの下で火花を散らしながら通り過ぎてゆく。 この日常的な光景をどうやって 忘れることができるのでしょうか? パリは私の主人であり、これからも主人であり続けました。 50年経った今でも、通り、素材、色は、 私に同じ影響を与えており、建物の美しさと詩が 消えてしまっても、私は後悔しません。 パリと私は同時に変化しました。 画家であることは、過去を振り返らずに自分の時代を生きる 方法を知ることも意味します。 (作者のフランス語による解説の翻訳) ■荻須高徳 1901 愛知県中島郡(現・稲沢市)に生まれる 1921 川端画学校に学ぶ 藤島武二に師事 1922 東京美術学校西洋画科に入学 1927 同校卒業 渡仏 1928 サロン・ドートンヌに初入選 1940 帰国 1948 戦後は初めて日本人画家として再渡仏 1956 レジオン・ドヌール勲章授賞 1972 勲三等旭日章授賞 中日文化賞受賞 1974 パリ市よりメダイユ・ド・ヴェルメイユ授与 1981 文化功労賞顕賞 1982 フランス国立造幣局が荻須高徳のメダイユを発行 1986 逝去 享年85歳 文化勲章受章 作 者 荻須高徳 題 名 マレ地区の日曜日 UN DIMANCHE DANS LE MARAIS オリジナルリトグラフ集「フラヌリー・ア・パリ」より 技 法 リトグラフ 落 款 本人サイン 限定部数 92/185 画面の寸法 縦40.5×横28.5cm 額縁の外寸法 縦64.3×横49.3×厚み2.5cm 額縁の仕様 ゴールド色版画額縁 裏面に吊り金具・ひも付き 額縁の窓 アクリル マット 紙マット 状 態 【新古品】 1978年にパリで制作された版画集の中の 一作です。 シートのまま保管されていた作品を 新品額縁で額装したものです。 箱 差し箱(黄袋付き)